モダンクラシカルなソファの品格
「モダンクラシカル」と言われる、オーソドックスですがモダンなソファがアメリカの代表的女性デザイナー「フローレンス・ノール」のソファです。彼女は建築についても学んだ経歴を持つデザイナーです。アメリカ建築家協会金賞など多くの賞を受賞している有名なデザイナーが「フローレンス・ノール」です。そして、彼女は建築を学ぶことで「総合的な建築と家具との融合」と言ったトータルデザインを目指したデザイナーです。建築物と言った空間の中に置いて映える家具を「フローレンス・ノール」は目指しています。彼女のデザインは部屋に置いた時に美しい姿を想像したデザインとなっているものです。
リビングに置いた時にその空間に馴染み、スタイリッシュなインテリアになる家具を彼女は作り上げています。「フローレンス・ノール」がデザインしたソファは、実にシンプルなデザインですが、深く腰掛けられる座面やステンレスの美しく輝く脚など細かな美しさへのこだわりが詰まっているものです。今でこそ「インテリア」と言う言葉も一般的に言われるようになりましたが、20世紀当時、彼女が提唱した建築物の中での家具の役割、それに注目したことがインテリアの始まりのようにもなっています。
彼女がデザインしたCBS本社の社長室などのデザインは「オフィスインテリアの最高峰」と言われるほど有名となっています。オフィスという空間もしっかりインテリアをプランニングした空間に作り上げたことで有名です。そうした空間をコーディネートする家具が「フローレンス・ノール」が作った家具です。そして、彼女が作ったソファは20世紀当時から世界のスタンダードなソファとして人気です。グッチのクリエイティヴ・ディレクターである「トム・フォード」も彼女の家具の根強いファンとなっているほどです。
ソファのステンレスの脚はポーリッシュ仕上げによって美しく輝き、デザイナーズ家具らしい美しさを見せます。こんな細かな所にまでこだわっているのが美しさの秘密となっているソファです。
“モダンクラシックの殿堂”と呼ばれるスタンダードソファ
「フローレンス・ノール」がデザインした有名なソファはシリーズとなっていて、「1205 ラウンジ」は1人掛け、「1206 セッティー」は2人掛け、「1207 ソファ」は3人掛けといったバリエーションを持っています。
そして、それらはそれぞれに組み合わせてコーディネートすることができるように作られています。部屋のスペースに合わせて組み合わせてコーディネートすることができます。まさにスタンダードなソファとして使う人によってそれぞれのコーディネートができるソファと言った魅力を持っています。
そんな中、「1206 セッティー」は2人掛けとして、”モダンクラシックの殿堂”と呼ばれ、スタンダードソファとして愛されています。レザーの座面とステンレスの脚の異素材の組み合わせにはモダンな品格があります。スタンダードなデザインですが、豪華な雰囲気をも漂わせる、モダンクラシックな家具と評されています。
贅沢な気分の寛ぐラウンジソファ
「フローレンス・ノール」がデザインした「1205 ラウンジ」の1人掛けは、座面が深く、1人掛けと言っても贅沢な造りのソファとなっています。実際に座ってみるとその心地良い座り心地にゆったりとした時間を過ごすことができるのではないでしょうか。1人掛けソファで寛げるソファを探されている方には是非おすすめのソファです。20世紀のモダンクラシカルなデザインで、優雅な読書タイムやコーヒー、お酒を美味しく楽しむのはとても贅沢なものとなります。
コーディネートを楽しみトータルデザインを目指すソファシリーズ
また、「フローレンス・ノール」の「1205 ラウンジ」は1人掛け、「1206 セッティー」は2人掛け、「1207 ソファ」は3人掛けとなっていますが、各々がオーソドックスでスタイリッシュなデザインのため他のデザイナーズ家具とも相性がいい家具です。「ミース・ファン・デル・ローエ」などがデザインした「バルセロナチェア」のように個性的なソファと組み合わせてみるのもおすすめです。こうして合わせますと、お互いのデザインが引き立て合ってより美しさが増すようになるのが「フローレンス・ノール」のソファの魅力です。
「フローレンス・ノール」のソファはシンプルですが、細部まで美しさへのこだわりがあり、そうした美しさへのこだわりがどんな他の家具とも美しさの共演をするのではないでしょうか。デザイナーズ家具同士合わせてもトータルで揃えることができ美しさを演出できる家具です。
寛ぐベンチの魅力
こちらは、「フローレンス・ノール」がデザインしたベンチです。このベンチは美術館の凛とした空気の中などに置かれていそうな雰囲気のベンチのようです。広い静かな空間に置かれているのが似合いそうです。貴婦人のような気品も感じさせてくれるのではないでしょうか。ステンレスの輝く脚、そしてファブリックの厚めのソファとの組み合わせが優雅さを感じます。見た目的には洗練された美しい脚が印象的で、また実際に座るとゆったりと寛ぐことができる機能性が嬉しいベンチです。
ベンチでもここまで寛ぐことができるというのはとても魅力的です。ちょっと腰を掛けると言ったのがベンチと言ったイメージですが、「フローレンスベンチ」はソファのようなゆったりとした寛ぎを味わうことができるのが特徴です。
空間と一体化する気品のある「フローレンスベンチ」
このベンチをはじめとし、「フローレンス・ノール」の家具は、家具自身から漂う気品があります。またそれとともに周囲をも優雅な空間にしてくれます。この1954年にデザインされた「フローレンスベンチ」は「パーフェクショニズム」と呼ばれる「フローレンス・ノール」の完全主義を掲げた象徴的デザインとも言われています。とてもオーソドックスな形ですが、洗練された美しさがあり、デザインには無駄がありません。直線的なステンレスの細く美しい脚と厚いクッション性のある座面でできていて、ベンチを一つだけ置いても絵になり、インテリアになります。
こんなにおしゃれなベンチも他にはないのではないでしょうか。そして、このベンチも他の家具と一緒にやはりトータルコーディネートができるものです。実際に「フローレンスベンチ」は世界の美術館やホテル、ホールに多く使われていて、そうした空間のインテリアとして役割を担っています。インテリア性の高い「フローレンス・ノール」の家具は空間を演出する家具と言っていいものです。
「フローレンス・ノール」の理想のトータルデザイン
「モダンクラシック」と言われる「フローレンス・ノール」の家具は建築物の中に実際に置いてみることでより魅力を発揮します。リビングの中で1人掛けの「1205 ラウンジ」、2人掛けの「1206 セッティー」、3人掛けの「1207 ソファ」、そして「フローレンスベンチ」などを実際に部屋に置いてみることで、それらはコーディネートされた素敵なインテリア家具になります。1つのリビングなどと言った空間を「フローレンス・ノール」の家具はトータルデザインしてくれます。彼女のデザインは、スタンダードでシンプルだからこそトータル的に作り上げられる雰囲気を持っています。
インテリア性の高い家具を輩出した「フローレンス・ノール」は、当時、彼女がデザインを担当していた「ノール社」を、アメリカモダン家具のトップブランドにしました。インテリアとして建築物の中にある家具の美しい形をトータルデザインしたのが「フローレンス・ノール」の評価すべき点です。