こちらのベンチは、「プラットフォームベンチ」と言った名前が付いたベンチです。「プラットフォームベンチ」は、「平らな台」と言った意味合いのものです。使う人によってベンチとして使ったり、何かを飾る台にしたり、オプションとなっているガラス板を載せてテーブルとしても使えるようになっている貴重な多機能家具です。
使う人によって何にでもなる自由度が高い珍しいデザイナーズ家具と言えます。ベンチと言う名前ですが、よくテーブルとして紹介されていることも多い商品です。
1946年にデザインされたこの「プラットフォームベンチ」は、他にはないオリジナリティが高い作品として評価されていて今も人気の商品です。また「ジョージ・ネルソン」がデザインした実験的な作品とも言われています。
特徴は格子のデザイン、日本的なテイストも「プラットフォームベンチ」は、格子のデザインが特徴的で木をふんだんに使った構造が優しい印象を与える家具です。日本的なアジアンテイストを盛り込んだ作品と言った印象を私達は受けるのではないでしょうか。日本人が見るとどこか懐かしい縁台のような雰囲気のする家具です。
「プラットフォームベンチ」は、アメリカのミッドセンチュリー時代のモダンデザインをプロデュースした「ジョージ・ネルソン」によるオリジナリティにあふれたデザイン家具です。
いろいろな使い方ができる「プラットフォームベンチ」ですが、デザインは実にシンプルです。そのシンプルさがモダンデザインとして評価され20世紀から今日まで愛され続けています。
実は、この「プラットフォームベンチ」は、全て木で作られています。一見すると艶やかな脚は木でないように見えますが、ポーリッシュ仕上げをした美しい輝きの木製の脚となっています。
座面は、ソリッドウッドで、脚部はバーチ材のブラック塗装仕上げです。座面が木と言ったチェアやベンチはよくありますが、全てが木でできていると言ったことには驚きを感じるものではないでしょうか。木の素材の美しさを座面と脚部のそれぞれの箇所から感じるベンチです。
横から見ると組木のような美しさ
こちらは、横から見た「プラットフォームベンチ」です。まさに「平らな台」といったイメージのデザインなのですが、横から見ると横板の木の美しさをよく感じることができます。無垢材の座面は、クリアコート仕上げで磨かれた美しい姿が特徴的となっています。
「プラットフォームベンチ」は、全体的にすっきりとしたシンプルな直線ラインが特徴です。「ジョージ・ネルソン」の建築家らしい視点から作られた美しい構造になっています。側面を見ると、たくさんの横板が組木のようにきれいに組み合わされることで「平らな台」を作っていることがわかります。
これにガラスの天板を載せてテーブルとして使うと、天板から見える横板の美しさを感じることができます。格子になったデザインは、空気と光が通るデザインとなっていて、木でできた格子状の面は光を通して美しい陰影を見せます。
元々、この「プラットフォームベンチ」は、「Fortune」誌の「ジョージ・ネルソン」のオフィスにあったものが1946年、ハーマンミラー社のコレクションとなりました。このデザインは実験的なデザインだったのかもしれませんが、その後、モダンデザインの象徴のように今では讃えられています。
ベンチとしてオフィスや図書館や美術館のロビーに置いたり、一般の家庭に置いても美しく凛とした姿を見せます。モダンな家にも置いてもおしゃれですし、木と言った素材から和のテイストもあり日本的な家にもよく合います。どちらにも似合う魅力があります。
「プラットフォームベンチ」の幅は122cm~183cmまでの3サイズがあり、重さも11kg~15kgまでとなっています。置く場所や用途によってサイズを各種選べるのも人気です。その大きさと重さから、結構重厚感にあふれた存在感を感じることができ、強度的にもしっかりしています。
インテリアとして印象的なものを置きたいと思った時にもおすすめのベンチかつテーブルと言えるものです。
カラーは3種類、イメージに合わせた選択も
「プラットフォームベンチ」はカラーも楽しむことができます。ナチュラル色のメープル材やアッシュ材のブラウン色、ブラック色といった3種類から選ぶことができるようになっています。それぞれに趣きが異なるものとして置くことができます。
テーブルとして使うことも考えてカラーを選ばれるのもいいでしょう。モダンなテーブルをご希望でブラック色やブラウン色を置いてみたり、北欧風の優しい雰囲気の部屋や和風の部屋にメープル材の落ち着いたナチュラル色のテーブルを置いてみるのもいいでしょう。
使い方も変わっていく自由な家具
この「プラットフォームベンチ」は発売当初のカタログでは「主に幅が広くて奥行きが狭い、家具を上に置くための台ですが、ローテーブルや予備の椅子としても使うことができます」と紹介されています。
そして1995年のカタログでは「コレクションの中で、最も柔軟性の高い、便利な製品の一つです」と書かれています。時と共により柔軟に自由に使われているベンチです。今ではどちらかと言うとテーブルとして使っている人も多い「プラットフォームベンチ」ではないでしょうか。
ソファとセットにして使うテーブルやサイドテーブルなどを探す時に意外と木製のデザイナーズテーブルは少ないと感じることが多いものです。おしゃれなデザイナーズ家具と一緒に置くテーブルとして「プラットフォームベンチ」はよく活用されます。どんなデザイナーズチェアやソファともよく合うのが魅力にもなっています。
シンプルなデザインがゆえにコーディネートもしやすく、ガラスの天板を置いた際に木の美しさが際立ちますのでそのデザイン性の高さが人気です。あえてモダンな新しいデザイン家具と合わせてみるのもおすすめです。
「プラットフォームベンチ」は、時代と共にこれからまたどのように使われるかは変わっていくでしょう。ただ、その機能性とシンプル性はいずれにしても高く評価され、これからも様々な使われ方をしていくのではないでしょうか。
シェルフに使うなど、使い方はこれからも自由に
例えば、一人暮らしの部屋に置いてテーブル代わりに使い、その後でベンチとして使ってもいいでしょう。逆に通常ベンチとして使い、来客の時にだけガラス板を置いてテーブルとして使ってもいいでしょう。狭い部屋にこそ、このような自由度の高い家具が貴重なものかもしれません。
ローボードとしてこの上に様々な物を飾ったり、また、重ねて多機能シェルフとしても使うこともできます。元々家具を置くための台と言ったカタログの説明もあった位ですので、「プラットフォームベンチ」を積み重ねてディスプレイ用のシェルフのように使っても安定感があり問題ないものです。アイデア次第でおしゃれな使い方がどんどん広がります。
もちろん休憩室のベンチとしてオフィスにたくさん並べても美しさが際立ちます。
それぞれの使い方で楽しんでいただきたいフレキシブルなベンチは一つ持っておくととても重宝します。美しいデザイナーズ家具ですので、どのように使っても印象的なものになります。ぜひ部屋に置いて様々な使い方を自分なりに工夫してみてはいかがでしょうか。
オリジナリティにあふれた使い方を自分のアイデアで味わってみませんか。