60年の年月を超えても斬新な魅力
「ノグチテーブル」がデザインされたのは1947年のことですが、今だにそのデザイン性の高く評価されているテーブルです。
実際にこのデザインを見て頂ければその人気の高さもわかってもらえるものではないでしょうか。個性的で他には類を見ないデザインのテーブルです。デザイナーズテーブルらしいテーブルで、デザイナーズ家具が欲しい時にまずおすすめの「ノグチテーブル」と言えます。
「ノグチテーブル」のデザインの斬新さとは
彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家と多彩な肩書きを持つ「イサム・ノグチ」によってデザインされたのが「ノグチテーブル」です。
アメリカ合衆国ロサンゼルスに生まれ、父親が日本人、母親がアメリカ人の日系アメリカ人の「イサム・ノグチ」は、20世紀を代表する彫刻家と言われていますが、その他にも多彩な才能を持った人物と言えます。
「イサム・ノグチ」がデザインした「ノグチテーブル」は、まさに芸術性の高さを感じさせるテーブルです。「ノグチテーブル」でまず感じる斬新さは、デザインが非対称になっていることです。テーブルは通常、対称に作られることがほとんどで、向かい合ったり隣り合ったりして座りやすいように対称のデザインになっています。
しかし、「ノグチテーブル」の特徴は非対称のデザインにあります。テーブルのガラスの天板も不思議な形をしています。3角形のよう3つの角を持った独創的なデザインです。そして、それぞれの3つの角の丸みも全ての角度が異なったデザインになっていてオリジナリティのある形となっています。
独創的なデザインの「ノグチテーブル」は置いているだけですぐにわかる特徴的なデザインをしています。
特に「ノグチテーブル」の脚が特徴的で、下から見ると2つの脚をひっくり返して合わせたようなデザインです。この脚のデザインは、どこから見ても不思議なデザインと言った印象を与えます。
「イサム・ノグチ」はこのどこから見ても非対称になる脚のデザインを意図して作ったものなのでしょう。60年経って今私達が目にしてもとても斬新なデザインで驚かされるものです。
一般的に対称となっているデザインが美しいとよく言われるようですが、この「ノグチテーブル」のように非対称で美しく見えるものもあります。それらは、非対称の中でバランスを取って美しく見えるよう計算し尽くされたものです。
「ノグチテーブル」のガラスのテーブルの脚はまさに非対称の形となっていて、一見するととても不思議な形です。それが上手くバランスを取ったものになっている点がとても美しいデザインと言えます。
脚の材質、木目の美しさにも注目
非対称の変わったデザインの脚ですが、木の美しさにも注目してほしい箇所です。脚には堅く耐久性のある無垢のアッシュ材などが使われています。アッシュ材は、バットにも使われるような強度を誇る木材です。硬くて耐久性もあるためにこうした不思議なデザインでも天板をしっかりと支えることができています。非対称でもガラスのテーブルをしっかりと支えています。
また、しなりを持ったアッシュ材は加工がしやすいため、滑らかで光沢のある美しい脚を作ることに成功しています。彫刻のように美しいフォルムの磨かれた脚は、滑らかな美しさで私達を魅了します。美しい曲線を描いているアッシュ材やウォルナット材の脚は「ノグチテーブル」の大きな魅力と言えるものです。これほど美しい脚に注目するテーブルもあまりないものでしょう。
そんな特徴的な脚の材質と塗装も選ぶことができ、アッシュ材のブラウン塗装、ブラック塗装、ナチュラルと言った塗装や深みのあるウォルナット材など、自分好みの脚のタイプを選ぶこともできます。それほど脚にこだわったテーブルと言えます。
和を感じるテーブル
こうした脚のデザインも美しい「ノグチテーブル」ですが、脚の木目の美しさも印象的です。木目の美しさもしっかり鑑賞してほしいのが「ノグチテーブル」の魅力です。ガラスのテーブルですが、日本の座卓のテーブルにも似た美しさを「ノグチテーブル」から感じることができます。
実は「和を感じるテーブル」と呼ばれている「ノグチテーブル」です。こうした木目の美しさも評価されているのではないでしょうか。日系アメリカ人の「イサム・ノグチ」に培われていた和の心が木目の美しい脚のテーブルを作り上げたものでしょう。
和の美しさを持った「ノグチテーブル」は、非対称にこだわった特徴を持っています。実は日本のデザインには意外と非対称の物が多く見受けられます。空白の美や少しいびつなものがわびさびがあるなどと評価されるのが日本です。
左右対称でないものの中に美しさを求める気持ちが日本人には強いのかもしれません。上から見ても横や下から見ても、それぞれに違った形を見せ、異なる美しさを見せる「ノグチテーブル」が日本人に愛されると言ったこともわかる気がします。
様々な場所から見て楽しんでほしい「ノグチテーブル」の魅力です。
アッシュ材の脚などを見ていると対称とはなっていませんが、どこかその落ち着いた雰囲気の脚に日本人は魅力を感じます。枯山水の庭のように、どこから見ても美しい「ノグチテーブル」の美しさを鑑賞してみてはいかがでしょうか。
デザイナーズテーブルとしての魅力にあふれる「ノグチテーブル」
そして、もし何かデザイナーズテーブルを置きたいと思っている際には「ノグチテーブル」はおすすめのテーブルです。このテーブルを置くことで部屋のインテリアが個性的なものになることは間違いないものです。
「ノグチテーブル」を置くことでデザイナーズ家具を置いていると言ったことを印象付けるオリジナリティにあふれた家具です。「ノグチテーブル」は、リビングや応接室に置くことで部屋に風格をもたらすことができます。部屋のイメージ作りがしっかりできていない場合にもインパクトのある家具です。シンボル的な家具としてぜひ置いてみることをおすすめします。
同じく「イサム・ノグチ」によってデザインされた「フリーフォームソファ」などと合わせてもいいでしょう。こちらも、どこからでも座れる非対称のデザインの個性的なソファです。一緒に合わせることでより芸術性の高いテーブルセットになるものです。まさに「イサム・ノグチ」ワールドがリビングに広がるのではないでしょうか。
自由な発想のテーブルとソファを置くことで、ここに寛ぐ人々も自由に開放された時を過ごすことができるものでしょう。スペースに余裕があれば、ぜひセットにして置かれるのもおすすめです。
また、他のデザイナーズソファと合わせてもコーディネートしやすいテーブルです。決して他の家具にも引けを取らない「ノグチテーブル」です。
60年もの間、斬新な感覚を失わなかったデザインの「ノグチテーブル」は芸術的なテーブルとして今もその人気が絶えません。「ノグチテーブル」を持つことで多彩な才能を備えた「イサム・ノグチ」の芸術の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
「ノグチテーブル」は、幅が100cmのタイプと125cmちょっとの2サイズが展開されているものもあります。小さいものですと一人暮らしの部屋にも向いています。
狭いお部屋でもおしゃれなアイテムの1つとして「ノグチテーブル」を揃えてみるのはおすすめです。芸術的なテーブルですがどんな部屋にも馴染む美しさが魅力です。