実はオリジナルは世界で一つだけの作品!
近代建築の三大巨匠の一人「ル・コルビジェ」がデザインした「LC5デイベッド」のオリジナルは実は世界に一つしかないものです。彼が自分のアパートで昼寝ができるソファとして作ったのが「LC5デイベッド」だったからです。
彼が自分の造った建物に置くためにデザインしたシリーズが「LCシリーズ」の家具ですが、その中でも自分の部屋に置くために作られたのがこのデイベッドです。近代建築の巨匠が自分が寛ぐために作った言わば究極の寛ぎのデイベッドです。
そういった経緯を持った物として当時は商品化されなかったためにオリジナルは一つしかない作品です。そして現在、そのオリジナル作品は「ル・コルビジェ」が設計したラロッシュ邸に他の作品と一緒に大事に収められています。
流通していない希少価値も魅力の1つ
こうしたことで当時一般に流通しなかった希少価値の「ル・コルビジェ」の作品である「LC5デイベッド」を手に入れることができたらそれだけでとても魅力的なことと言えるのではないでしょうか。
「ル・コルビジェ」が作った「LCシリーズ」と呼ばれる多くの家具は、家具の代名詞とまで後に言われもので有名なものです。彼がデザインしたモダニズム建築に置くにふさわしいデザインをしていて、シンプルで装飾があまり見られないデザインが美しいものです。その構造の美しさに魅力を感じる特徴的な家具となっています。
「LC5デイベッド」と「LC2」の1P、3Pのソファと一緒に見てみても実にシンプルな姿が特徴的に見受けられます。一緒に見るととても品がある美しさをしていることが感じられるのではないでしょうか。
LCシリーズに込められた思い ~水平・垂直・直角が作り出した美の構造~
「ル・コルビジェ」がデザインしたLCシリーズを見てみますと、そのデザインの特徴として水平・垂直・直角が作り出す構造の美と言ったものを感じることができるのではないでしょうか。
建築家「ル・コルビジェ」にとって美しい形は水平・垂直・直角と言った構造の美しさで演出できるものだったと言えるのではないでしょうか。
それは同時に「LC5デイベッド」などを構成するフレームの美しさで感じることができます。ステンレスフレームがシンプルに垂直構造で本体を支える構造が凛としていて美しいのです。シンプルが故に背面から見てもフレームがとても美しく、また鏡面仕上げされたステンレスが美しく輝きを放ちます。
耐久性に優れたステンレスが使われていて、溶接部分の凹凸も少ないなど美しさを追求した滑らかな仕上げとなっている点も特徴です。ジェネリック家具も多く作られていますが、実はこうした仕上げによって美しさも大きく変わるものです。
こうしたステンレスやアルミニウム、スチールパイプなど、近代的な素材を用いた家具を「ル・コルビジェ」は20世紀当時の作ったことでも画期的であり、この美しさは当時目を見張る物だったものです。
「LC5デイベッド」は今見ても存在感にあふれたデイベッドです。シンプルなデザインですが、印象的なフォルムの美しさを主張しています。大きさは、幅2mほどもあるデイベッドですが、大きさと言うよりも重厚感あふれる気品のようなものを感じるデイベッドです。
横から見ても脚のステンレスのつなぎ目をあまり感じない曲線の美しさや総本革のクッションの艶やかな魅力がよく伝わるものです。
背クッションが回転するデイベッド
また「LC5デイベッド」の大きな特徴は背クッションが回転することです。背クッションがパイプと一体式になっていてパイプと一緒に後ろに回転する構造となっています。背面が後ろに行くことで座面にゆったりと寝ころぶことができ、広いデイベッドとして活用できるようになります。
シンプルな構造にこんなアイデアにあふれた機能的な構造が潜んでいるのです。一見した感じではそのような構造は見て取れません。シンプルな美しい構造に実は意外な工夫がなされているのです。必要な機能を美しく備えているデザイン性の高さはまさに鑑賞に値するものです。
そして、ソファとして使ってもデイベッドで使ってもどちらもやはり美しい姿は印象的です。
デザイナーズ家具を購入してもデザイン優先と言った考えで受け止めてしまうかもしれませんが、デザイナーズ家具に込められたこうしたこだわりの機能性こそが大きな魅力と言えるものでしょう。
またクッション部分は、イタリア製総本革などを使用したものとなっていて、クッション部分の座り心地の良さも極められています。「ル・コルビジェ」が自分で寛げるように作ったものですから、実際に座った時の、弾力性とクッション性にも優れたものとして設計されています。このクッション部分も取り外せるものになっていて機能的に考えられています。
また、この座り心地の良さは、クッションを支える底部分へのこだわりから来たものと言えます。エラスティックベルトを使用した編み込まれたベルト状になっていて分厚いクッションを支えています。この構造によって荷重負担を分散し、快適な座り心地への工夫がなされています。それにしてもなんだかエラスティックベルトの構造でさえも美しく感じます。
デイベッドをソファとしてリビングやオフィスに
また、「LC5デイベッド」は、リビングやオフィスの応接室に置いても品格のあるものです。もちろん家庭で自分たちが寛ぐために置いてもいいのですが、リビングでの来客用やオフィシャルな場面でも活躍してくれるデザインと存在感です。
美しいクッション、ステンレスの脚の美しいフォルムと輝きがあり、ガラスのテーブルなどともよく合います。チェアは同じ「ル・コルビジェ」のLC1スリングチェアと合わせたりしてもいいものです。様々なモダンな家具ともよく合うデイベッドとなっています。
コーディネートしやすい、モダンなリビングやオフィスを演出するのにぴったりな家具と言えるのではないでしょうか。これだけの大きさと存在感があれば印象的なデザイナーズ家具としておしゃれな空間作りもできるものです。
シンプルなデザインは今でも古びず、現代のモダンなコンクリート打ちっぱなしの家やモノトーンで揃えたシンプルな大人の部屋にも「ル・コルビジェ」の「LC5デイベッド」はフィットするのが魅力です。
ステンレスの美しさと時を経た革の美しさをシンプルに味わうデイベッド
この「LC5デイベッド」では、「ル・コルビジェ」が自分自身のためにデザインしたものということで、ずっと長く愛用したデイベッドでもあります。その魅力も長く使うことでまた生まれるデイベッドでもあります。彼もこのデイベッドで寛ぎ、時間を過ごすことで、このデイベッドに深い愛着を感じたものでしょう。商品化されなければ、ずっと私達の目に触れることのなかった作品ですが、商品化されることで、私達も「LC5デイベッド」の究極の寛ぎと出会えたと言えます。「ル・コルビジェ」が自分が寛ぐために考えた究極のデイベッドの魅力を私達も共に感じてみませんか。
ぜひステンレスの変わらない美しさと総本革の時を経るごとに味わいを増す美しさを堪能していただければと思います。革は時を経るごとに艶やかに輝き、そこにゆったりと寛いで寝転ぶごとに滑らかになっていくことでしょう。ずっと時を一緒に過ごしたい究極の寛ぎのデイベッドとして置いてみてはいかがでしょうか。