エレガントでアートなソファの魅力
「ベーカー・ソファ」は、他にはない個性的なソファです。見るからにデンマークの家具デザイナー「フィン・ユール」らしい作品です。そうした「作品」と呼ぶにふさわしい彫刻作品を置いているような独創的なソファです。
また、ソファ部分とクッション部分の色の組み合わせなども美しく、彫刻的なフォルムと色合いが魅力的な完成された美しい作品となっています。
「フィン・ユール」は、別名「家具の彫刻家」とも呼ばれている人物です。「ベーカー・ソファ」はそんな彼の理想としたものを強く感じさせてくれるソファと言えます。
彫刻のように家具をデザイン
「フィン・ユール」は、他に「ポエトソファ」や「ペリカンチェア」もデザインしています。これらを見てみるとどれも彫刻作品のように美しい完成された形であるというのがまたよくわかって頂けると思います。
どの家具も他にはない独創的な美しい曲線が特徴で、またその全体のデザインの滑らかな雰囲気などは、ファブリックで作られているとは感じさせないようなものです。彫刻で彫られたかのような美しく滑らかなフォルムに見えます。
「ベーカー・ソファ」を見てみますと、その背もたれ部分の大きさに圧倒されます。座った時にまた格別にそれを実感すると思いますが、見ただけでも左右に大きく伸びる背もたれ部分が大きな存在感を示します。体を大きく包み込んでくれるデザインとなっています。
ここに座ると何からも束縛されないような世界を作ってくれる、大きく伸びやかな背もたれに包み込まれます。
このような独創的な大きな背面や本体を「フィン・ユール」は、カシミア素材のファブリックで作っています。特に背もたれ部分の曲線は、彫刻的でこの曲線の美しさはどこにもないソファではないでしょうか。彼の最初の発想はきっと彫刻を作るような発想だったのではと思います。
座面の本体と背もたれ部分が分かれていますが、これも計算されたものです。後ろに少し斜めに倒れた大きな背面がしなやかに背中を支えるスタイルとなっています。座ると自然に体が傾くように、傾斜となっています。独創的なアート的なデザインとなっていますが、背面だけを分けたのはこうした機能性を考えた上でのデザインです。
こんなに大きな背面を持ったソファもあまり見たことがありません。「家具の彫刻家」の「フィン・ユール」ならではの自由な発想です。
体をしっかり受け止める「ベーカー・ソファ」は、また2人掛けソファですが、2人座っても余裕のゆったりとした広さのソファです。座面の広さ、そして背面に少し傾く感じが贅沢な安らぎをくれます。
美しいだけでなく機能性を備えたソファに「フィン・ユール」らしいセンスが光っています。
背面やアーム部分への独創的なこだわり
「ベーカー・ソファ」のようなデザインは今でもあまり見かけることができないものではないでしょうか。「フィン・ユール」がこだわった背面やアーム部分の人を包み込むデザインは曲線美が特徴的です。ぜひ横からもその姿を見て頂きたいものです。
上の写真は、「フィン・ユール」がデザインした「ペリカンチェア」ですが、「ペリカンチェア」もペリカンが翼を広げたような部分が美しい大きな曲線を作っています。
「ベーカー・ソファ」も「ペリカンチェア」もこうした柔らかな線が作る曲面が印象的なデザインです。独創的な曲面デザインは、ソファやチェアと言った発想からは、かけ離れた所から生まれたものでしょう。私達の体の曲面によくフィットするようにとの思いからこのような独創的なデザインとなったのではないでしょうか。
こちらは背面から見た「ベーカー・ソファ」です。大きな背面を支えるのは、ウォールナットカラーのアッシュ材の脚です。落ち着いた木の脚の色合いが「ベーカー・ソファ」の優しい配色を引き締めるアクセントになっています。
また、カシミア素材の背面に脚が接合されている部分を見ていただくと細かな部分も美しく作られている様子がわかります。木の滑らかな仕上がりにも魅了されます。背面まで美しい、脚の接合分まで美しいと言ったデザイナーズ家具としての細やかな配慮がなされたソファです。後ろ姿も滑らかで彫刻的ですのでぜひ見て頂きたいものです。
カシミア素材の優しさも忘れてはいけない魅力
「ベーカー・ソファ」がカシミア素材で作られたソファであると言った特徴も忘れてはならないものです。優しいカシミアの素材感も特徴的です。きめ細かで肌触りが優しく、しかも軽いカシミアは光沢があり、上品な気品も感じさせる素材です。「繊維の宝石」とも呼ばれているカシミアです。
座った時にふわりと滑らかで優しい感じが体に馴染む安心感のある「ベーカー・ソファ」です。きっとすぐに愛着のあるソファになることは間違いありません。
デザインと言い、素材と言い、きめ細かな配慮がなされている優しいソファと言えます。座った時に私達をデザイン的に包み込んでくれ、体に触れた時にも優しい気持ちにしてくれるソファです。芸術的でありながらとても機能性が考えられたソファと言えるものでしょう。最初は受け入れられないほど画期的で新しい発想の「ベーカー・ソファ」は、今ではその機能性が高く評価されています。
モダンフリーアートの世界観がおしゃれ
最後になりますが、「ベーカー・ソファ」の名前は、元々はアメリカの”Baker Furniture Inc.”のためにデザインされたソファと言ったことから名付けられています。
デンマークのデザイナーである「フィン・ユール」のデザインした「ベーカー・ソファ」は、実は、当時デンマークではあまりにも突拍子がないデザインという事で受け入れられませんでした。それを評価したのがアメリカだったというわけです。まさに自由過ぎる発想のため最初はなかなか受け入れられないほど斬新だったということです。
しかし、そうした斬新なデザインが現代ではモダンな部屋にもよく合うものとなっています。「フィン・ユール」の家具は、モダンフリーアートの影響を受けた、彫刻的で伸びやかなフォルムが特徴です。大人な雰囲気の部屋にコーディネートしても存在感を示し、個性を発揮してくれます。
デンマークの家具デザイナー「フィン・ユール」の家具は北欧デザインの要素も強いのですが、こうしたモダンな部屋にも「ベーカー・ソファ」はインパクトのある家具としておくことができます。彫刻的で伸びやかなフォルムが力強さも発揮します。
白い壁の優しい雰囲気の部屋に北欧風に置くこともでき、黒い壁やコンクリート打ちっ放しなどのようなワイルドな部屋にもモダンに置くことができます。様々な魅力にあふれたソファです。
「カシミアダークグレー」や「カシミアウィート」などといった組み合わせをするとモダンなモノトーンの部屋にも合います。ソファ部分とクッション部分のカラーをそれぞれに選ぶことができ、自分の部屋に合わせたお好みのテイストを選べるのも「ベーカー・ソファ」のもう一つの魅力と言えます。自分だけのソファを作ってみるのも楽しみです。ソファ部分とクッション部分のカラーを変えるだけでも随分雰囲気は変わるものです。
北欧家具として優しい部屋の雰囲気を作ったり、モダンフリーアートとしてオシャレな部屋づくりに活かしたり、それぞれの楽しみ方で部屋に置いてみてはいかがでしょうか。ソファ部分とクッション部分を自分の好きなカラーにして「フィン・ユール」の世界観をさらに自分流に楽しんでみるのも素敵な楽しみ方です。